設立趣意書
全国で総合型地域スポーツクラブの育成がスタートしてはや20年が経過しました。岩手県内においては、現在53クラブが設立され、平成21年1月には岩手県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会が設立されております。盛岡市内では、NPO法人まつぞのスポーツクラブをスタートとし、コミスポクラブ東厨川、見前地区体育振興会総合型見前スポーツクラブ、NPO法人いーはとーぶスポーツクラブ、Bondsクラブと5つのクラブが設立され活動をしています。盛岡市では平成15年3月に公表された盛岡市スポーツ振興計画に重点施策として、「重点1.総合型地域スポーツクラブの育成」が掲げられています。また、平成25年3月に公表された盛岡市スポーツ推進計画では、<国のスポーツ基本法,スポーツ立国戦略及びスポーツ基本計画に呼応し,『スポーツの力が盛岡の未来を創る』を基本方針として,国体を契機に市民へのさらなるスポーツの定着化を図り,すべての市民がスポーツに親しみ,スポーツを通じて健康でいきいきと暮らすことができる盛岡のまちづくりを目指します>と掲げられ、基本的施策のスポーツを「支える(育てる)」環境づくりでは、総合型地域スポーツクラブの施策の10年間の成果指標として平成33年度には、市内に24クラブを育成することを目指しています。まさに、盛岡市のスポーツ推進の重要な役割を担う環境として位置づけられています。
残念ながら、地域において総合型地域スポーツクラブが行政の施策として進められている現状が認識されておらず、設立されたクラブやこれから設立を進めて行こうとしているものに大きな壁となっているのも事実です。特に、東日本大震災津波以降、コミュニティづくりや地域住民の健康などに目が向けられる中、スポーツの力が改めて認識されてきました。まさに総合型地域スポーツクラブの役割の重要さとその責任を実感しているところです。
今後、地域からますます多くの役割が求められてくるでしょう。しかし、このような状況の中で、それぞれのクラブが経営を維持していくことが大変難しい状況にあります。だからこそこの時期に、総合型地域スポーツクラブの新たなステージに向けた仕組み作りが必要となってきました。そこで、市内の各クラブの代表者等による検討会を経て、そのスタートとして各クラブが連携してそれぞれの持つ「強み」と「弱み」を共有し、補っていく組織として、「盛岡市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会(愛称:もりスポネット)」を設立することといたしました。